2009/02/24

Appleからのアンケートにがっかり。

先日、Appleから「簡単なアンケート調査にご協力ください」とメールが来たのです。
僕は、Apple大好きな人間なので喜び勇んで答えた訳ですが、このアンケートの一部が、大変がっかりイリュージョンな出来だったので、残念な気持ちとともにご紹介いたします。

ちょっと答えちゃった後にキャプチャしてますが、こちら。

え?

(つд⊂)ゴシゴシ

( ゚д゚)

あ、「iTunes」と「iTune」の違いね。はいはい。


。。。ってほとんど同じ設問やんけー!
さらに一問目に「iTunesからビデオをダウンロード」ってあるじゃあないですか。

その他にも、
普通、オンラインでコンピュータをショッピングをする場合、次のどのサイトでショッピングしますか。
という、翻訳ソフトでも使ったの?というような質問文や、
インターネッットにアクセスできる携帯
iPODS
など、自社の製品すらまともに記述されていない程の誤字脱字。
Appleファンとして大変いたたまれない気持ちになりました。



また、これは間違っているわけではないのですが、個人的に引っかかった点。


10段階評価。しかもそれが、


大量に、永遠に続くんです。

僕は調査のノウハウには詳しくはないので、10段階評価というのがどれくらい一般的なものなのかはわかりませんが、一回答者としては大変答え辛かったです。

確かに、10段階であれば細かく評価がとれるという意図なのかもしれませんが、回答者の主観が多分に入って来てしまって、その揺らぎを考えれば5段階とさして変わらないのではと思ってしまいます。
なにより答えていてイライラする。途中で何度投げ出そうと思ったことか。。。

そして、これだけ答え終わるまでハードルが高かった(真面目に答えていたら15〜20分くらいかかりました)にもかかわらず、インセンティブはゼロ。

徒労感とともに回答を終えたのでした。


昨今のユーザーとの対話を重視する流れの中、カスタマー登録してくれている顧客へのアンケートというのは絶好の対話とCRMの機会だと思うのですが、これではマーケ予算で不評を買っているのと変わりありません。

せめて、文字校や調査設計はしっかりやって欲しいですし、壁紙やアイコン程度のインセンティブがあってもいいでしょう。
さらにAppleならば、もう一歩踏み込んだアンケートを期待したいところです。

例えば自社サイト内でフラッシュでのアンケートサイトを構築するとか。
そして、10段階評価にするなら、いっそのことスライダーでのアナログライクな評価にしてみたり、もしくは交差する2軸上でプロットすることによる評価にしてみたり。
設問の遷移の挙動や、クリックした時のレスポンスなどインターフェイスに力を入れるのもありだと思います。

フラッシュにすれば、環境によって回答できない人が出てくると思いますが、そこはApple。
これまでも、ハードウェアのアップデートによってはずされた機能については、過去のユーザーをばっさりと切ってきたわけですから、アンケートだってそのくらい思い切っても良いのでは。

もしくは別途HTMLで用意すればいいですし。(それでフラッシュと同じ結果が出るかは疑問ですけれど)


ということで、ブランディングが「360°」とか「365day」マーケティングによって、プレゼンスを維持することで作られるだのとささめかれる今、こういったアンケートなども気を抜かずに商品のコンテキストに乗っ取るということを徹底したいですね。

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