津田さんの「twitter社会論」が昨日11月7日に発売になり、ツイッター界隈でもにわかに盛りあっていますが、その盛り上がりに触発され、積んであったコグレさん&いしたにさんの「ツイッター 140文字が世界を変える」を読了しました。
今更ですみません。
ツイッターを既にやっている方にも、これから始める方にもわかりやすくツイッターの魅力や歴史がまとめられている本でした。
その中で、引っかかった点を一点だけ抜粋。
ツイッターは「情報フィルター」そのもの総務省の「平成18年度情報流通センサス」(※pdf注意)で、平成8年から比べて選択可能情報量が530倍に増加したという報告もあったように、昨今の情報量の増加割合は爆発的です。
〜中略〜
今に始まったことではありませんが、ここ数年、接触できる情報の量は加速度的に増え続けていて、何らかの形で情報をフィルタリングする必要があります。
これまで、この情報フィルターの大きな部分をマスコミが担ってきましたが、人々の趣味・趣向の多様化も同様に進んでいるため、その限界が見えてきます。そんな中、いろいろなネット・サービスの中で、最も利用者に最適化されやすい情報フィルターとして、ツイッターが機能しているのが、今の姿なのです。
増加した情報のほとんどはインターネットによるものとのことですが、それらをRSSリーダーやソーシャルブックマーク、検索など、あらゆる形の情報フィルターを駆使して日々消費しているわけです。
ツイッターは、それらフィルターの中でも精度の高いフィルターであるという点は、まさに核心であると思いつつ、結構それに気づいている人って少ないのでは?と思いました。
ここでいう「精度が高い」というのは、自分が必要とする情報に加え、自分の予期していなかったおもしろい情報に出会えたり、Web上のことだけではなく、実際に今起きていることに関しての情報が入ってきたり、さらには、すべてをキャッチアップしていなくても、重要な情報はRTなどで何度も流れてくるというフレキシビリティも指しています。
Twitterが他のSNSに比べて気軽に使い続けることができるというのは、フォローの仕組みや140文字であるということに加えて、この情報フィルターとしての高機能性が大きいからでしょう。
僕個人の情報に関するスタンスとしては、発信には規制をかけられるべきではなく、受信側に適切なフィルターを整備すべきという考え方なのですが、ツイッターはまさにそれを実践しているサービスだと思います。
(ただ、2重投稿禁止や、@の全表示機能の削除など残念なこともありますが)
この考え方でいくと、リテラシーの低い人が、不必要であったり不利益をもたらす情報に晒されたり、適切な情報を発見できないという指摘をされることがありますが、発信に規制をかけるメリットよりデメリットの方が多いと考えています。
今後、ツイッターがどのような方向に進んでいくかはわかりませんが、このまま、あらゆる情報が流れ込む世界で最も大きな情報フローとして成長していってくれることを願います。
ちなみに、津田さんの「Twitter社会論 ~新たなリアルタイム・ウェブの潮流 (新書y)」は、今朝Amazonから届いたので、これから読もうと思います。
まぁ、あーだこーだと言いましたが、ツイッター楽しいですよね。