2010/01/26

使ってもらえる広告


使ってもらえる広告 「見てもらえない時代」の効くコミュニケーション (アスキー新書)

今の広告の状態を非常に平易にかつ的確に言葉にしている本。
付箋貼りまくりです。

webの進化と社会、経済の成熟によるユーザーの変化、それに伴うコミュニケーションの変化をもとに、じゃあ広告はどう変化すればいいのかを、かなり具体的なレベルにまで落としています。

「みんなメンドくさいからウェブを使うんじゃん。なのに、ウェブの中にまたメンドくさいコンテンツがあってどうするんだ?」
という一節は、まさに!というところ。

マルチタグ化するユーザー属性、圧倒的な情報量のなか、今や表現を突き詰めてラブレターを出していても、そりゃなかなか興味もってもらえないよね。

というところでの、使ってもらえる広告という考え方へのシフト。
そして、使ってもらえる広告を作るためのクリエイティブという概念の拡張。
具体的に言うと、仕組みとか関係性に対するクリエイティブ。

個人的には、広告屋(というかコミュニケーション)の仕事として、より本質的な方に動いて行ってるなーと思います。
枠ありきで考えるよりも、フラットにどうしたらいいのかを考えて、適切な物がなければ仕組み自体から作っていくというのは当たり前のコトではあるけれど、デジタルが浸透してきたからこそようやく実行しやすくなってきたのでは。

それから、非常に得心したのが、

「広告はその時代にもっとも影響力のあるメディアの似姿になる」
というところ。
テレビが主役だった時代には、笑わせたり、見とれさせたりするCMが正解だったからといって、webにおいてTVCMと同じ方法論でただ動画を流すだけではいけない。

webは多岐にわたるフォーマットを表現できるが故に勘違いしがちだけれど、本質的にはユーザーの利便性が一番の価値。

YouTubeだって、動画サービスではあるけれど、実際はユーザーの利便性において貢献しているサービスな訳です。

表面的なユーザーの変化、コミュニケーションの変化の根本に何があるかを考えれば、いつの時代も手法やフレームが変わるだけで本質は変わらないんだなぁと改めて感じた次第です。

2010/01/06

「関係」の芸術。

昨日twitterでなるほどなと思った言葉があったのでご紹介。

メディアはミディアムの複数形で、何かと何かを中間で繋ぐものです。それを芸術にしたものがメディアアート。暗に(ニュー)メディアを指すけど。だから「関係」は重要な概念。 @yasuhiro0122 メディアアートって言うのは「関係」の芸術なのかもしれない。

言われてみれば、そりゃそうだよなという指摘ですが、メディアアートについてこういう視点で考えたことがなかった(というかそもそもメディアアートについて深く考えたことがなかった)のではっとしました。

「関係」の芸術。
「関係」そのものがアートになり、エンタメになる。

ソーシャルメディアは、まさにその「関係」をコンテンツ化しているわけで、普段の業務でも当たり前のように触れている概念なのですが、改めてちゃんと意識すると色々とヒントになりそうだなと思った次第です。

要深掘り。

2010/01/01

あけましておめでとうございます。

元日滑り込み投稿!

直近の投稿を見たら2ヶ月前という体たらくな本ブログ。

去年の目標も見返してきましたが、このブログではまったく達成されておらず。
その他、色々物書きしてるの合わせても、たぶん達成されてません、たぶん。
いや、まぁそこそこ書いてたし、達成されてるかもしれませんけども。

確実に達成できてたのは、年間120冊読書のみ。
ログ怠けてましたけど。


今年の総括は、「たくさんの人に会えた」。
これに尽きます。

300人以上にお会いして、100人近くは、日常的に遊んでいただいたり、仕事したりしてます。
去年の年初にイメージしてた一年とはまるで違う一年になりました。
それから、一年が、これまでの人生の中で一番密度が濃かったかもというくらい濃かった!

仕事もプライベートも毎日がクライマックスなくらい楽しかったり辛かったり。
それもこれも、たくさんの人と会えたから。
みなさん。ありがとうございました!

まだまだたくさん会いたい人はいるので、、今年もたくさん会いに行きたいと思います。


さてさて、では今年の目標です。

「つくる」

これでいこうと思います。

去年は、たくさんの人に会ったけれど、自分では何も生み出していなかった。
仕事でも、直接アウトプットに関わる立場ではない(アウトプットを作るためのアイデアや戦略は出すけれど)なため、なんだかふわふわした感覚がずっと抜けませんでした。

ということで、今年は色々つくっていこうと思います。

ではでは、今年もよろしくお願いします。
みんな、たくさん遊ぼうね!